伊勢でただ一軒残った伊勢の伝統工芸の織物です。
藍染の織りや柄物もすばらしい反物が販売されてます。
伊勢木綿の社長さんの人柄もやわらかです。
伊勢木綿と出会ったときのレポートです。
こうして伊勢木綿ができていること知っていただけると、
また愛着が増すかもしれません。

 臼井織布株式会社  日本に唯一のこる伝統 本藍染め伊勢木綿

                     どなた様でも 写真の転記、写真のご利用は一切お断りいたします。

感動の買い付けの旅でした。

早朝から出発し、ナビを頼りに走っていきます。
伊勢木綿の産地は植木が盛んで、林業に営む人達が田畑で働かれています。
実に広大で穏かな町です。

目的地点に近づくとだんだん城下町のような雰囲気が広がります。
織物のかおりが近づいて来ました。

ふと横を見ると、駐車場の文字。
ついに到着です。
玄関先を見るだけで歴史が感じられます。

玄関を入るとそこには感動の出会いがありました。

扉を開けてくださり店内に入るとひや〜っとした空気が流れてきます。
子供の頃に近所の大きな家に遊びに行くとこんな空気だったことを
思い出し懐かしい感じ。

この のれんは藍染でもう何十年も前から使っているものだそうです。
藍色が洗われる度、綺麗に変化しています。
もともとは濃紺だったんでしょうね。

その横には反物が山のように積まれているのですが
お店の社長さんがいい人で、会社の反物の説明や
歴史、松阪木綿との違いや織りに関することを沢山話してくださいます。

伊勢木綿が置かれている環境や、松阪木綿今の違いを
知ることが出来ました。

昔は白耳が目印の伊勢木綿の藍染
糸を染める藍染職人さんが他界される前に最後に染めた貴重な反物や
京都の某お寺さんの僧侶がたくはつの際にお召しになる
着物の生地もこちらで織られています。
この生地は凹凸があり奥深い藍色がなんとも言えずいい感触です。

「 いやぁ ^^:よく聞かれるんです。
 お宅、本当にここで、織ってるの?って
 ・・・!工場見ていきますか?  」

「え〜っ!いいんですか!(☆☆)」

「どうぞ、どうぞ」(^^)

糸を染める
糸をほぐす
糸を巻く
縦糸を通し、巻き
縦糸を一本一本一時間かけて分けながらかけて行く
後は横糸の入った糸をセットし
電動で織る。
糸が切れると人が同じ糸をかけて再始動させる。

それでも、量が織れるわけではありません。

機械自体が貴重品です。
同じものがこのメーカーの資料館に置かれています。

昔教科書で見た、金の卵達が働いた時代の機械が
今日も元気に社長さんの家で動いていました。

「いや〜、いつ廃業してもおかしくないんで ^v^」と

明るく話す社長さん。
伊勢木綿はここ1軒になりました。


伊勢木綿 織物見学

最後は買い求めいたしました反物の紹介です。

奥の奥の部屋から探しだした藍染の貴重な伊勢木綿白耳。

その部屋から出る途中で偶然見つけた
京都のとあるお寺のお坊さんが托鉢の際に着用される
着物地と出会いました。

ここの反物の縫製も修理もすべてあるところで行われ
門外不出となっているそうです。

こんな反物に出会えるなんて!

蔵の奥の裸電球に照らし出された反物をいくつも
運び出して出来た反物の山たちです。

値が張りますので少しずつ厳選し、選びました。
たくさん買いたかったけれど
ご予算が・・・・。

お店の方もいい人で気がつくとたくさん見せていただいて
お勧めの織物もたくさんあったんですが
結局お買い上げは左の山の分となりました。

またお金をためて参りましょうと、サイン中です。

これからいろいろ作ります。

反物紹介

写真の転記、複写は一切お断りいたします。

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